自宅葬はほとんど行われません。
自宅で葬儀を行うというケースがほとんど見られず、お通夜も告別式も地域の会場を利用することが多くなっています。
葬儀には、町内にある会館や集会所、公民館などといったごく近所にある建物や、そのほかに葬儀の専門会館や斎場などが使用されます。
葬儀を行う場所は、葬儀を行う家によってさまざまな選択があります。
本通夜の前に仮通夜を行います。
葬儀は突然のものなので、北海道という広い地域では、道内に住んでいる親戚といえども、他の都道府県に比べると集合するまでに日数がかかることがあります。
時間が必要です。そのため、このような事情がある家では、通夜を2回に分けて行うことがあり、2回のそれぞれの通夜を、仮通夜、本通夜と呼び分けています。
通夜には弔問客が積極的に参加します。通夜が終わると、通夜ぶるまいが用意されます。
香典代として領収書が出ます。
葬儀用の領収証も売っているほど、「あたりまえ」の習慣です。
受付で会計担当の人香典袋を受け取ると、目の前で封を解かれ、金額を確認、そして名前が記入された領収証が発行されます。但し書きはもちろん「香典代として」です。
香典袋には予め住所、氏名、金額を書いて持って行くので、参列者が改めて記帳をすることはありません。受付の人が香典袋を元に台帳に記入してくれます。
商品券などが会葬御礼。
会葬御礼の品物は、商品券などの金券やプリペイドカードを用いることが多く見られます。
色鮮やかな生花を飾ります。
特に葬儀の専門会館などで行われる葬儀では、北海道の生花がたくさん使用され、全国の他の地域の一般的な葬儀よりもカラフルな色の花を使用することが多く、華やかな印象を受けます。
後火葬が多いですが前火葬の地域もあります。
全般的には葬儀の後に火葬が行われます。しかし、根室では、通夜→火葬→葬儀とすすみます。函館では、火葬→通夜→葬儀という地域もあります。
一般の人も訃報広告を新聞に掲載します。
北海道では死亡を知らせるのに新聞の訃報広告を利用することが一般的です。地元紙の北海道新聞には、一般の人の訃報広告専用のページが設けられています。
多くの訃報が並んでいます。また、希望すれば訃報の折込チラシを入れることもできます。
町内会長が葬儀委員長!?
喪主はお寺との打ち合わせはするものの、雑事の手配はしません。今は都市部では葬儀屋さんと喪主でというケースも増えていますが亡くなると葬儀屋さんに連絡し、
遺体の搬送をお願いした後は町内会単位で動き、町内会長さんが葬儀委員長ということが通例です。故人が現職の場合は会社関係者が勤める場合もあります。
参列者へのあいさつも、主に葬儀委員長です。故人の誕生から没するまでの来歴などを説明しますが、喪主は横で黙って立っています。
通夜振る舞いの炊き出し(食事)や会計などの裏方も町内会の人がしてくれます。
親族で記念写真を撮ります。
通夜の儀が終わると、喪主を中心に祭壇をバックに親族全員の集合写真をとります。
四十九日が終わるとこの写真を引き伸ばし、故人の写真と共に装丁をして、親族に品物をつけて贈ります。
体験した時期 | 2013年 |
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地域 | 北海道札幌市西区 |
体験者情報 | 20代女性 |
体験内容 | 私はもともと北海道の出身ではないので、こちらの葬儀に初めて参列して地元との違いに驚きました。 葬儀ではなくて、こちらではお通夜がメインのようです。 お坊さんの講釈もあり、食事も出ていました。 また、宗派にもよるのでしょうが、お坊さんは坊主頭ではなく、また寺の建物も鉄筋コンクリート造であるなど不思議です。 |